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折り畳み机diy|一人がけ椅子用のコンパクトな木製傾斜テーブルを
「低めソファで本を読むとき、本が重いのでテーブルに置いて読みたい!」
「でも市販品テーブルだと高さと幅が手持ちの椅子と合わない!」
傾斜テーブルがあれば、メモがとりやすいのに…、と思いつつ木を斜めカットが苦手な初心者もしくは女子DIYerはいませんか。
それは、私。こんにちは。百均板材で小型木製家具をつくるのが趣味の、とりやっこです。
今回は以前つくった自作低め椅子に合う、高さと幅の傾斜テーブル製作に挑戦しました。狭い自室スペースのため、一部脚を折り畳めるよう工夫。完全折り畳み仕様ではございませんが、軽量に、よりコンパクトに移動できるよう天板を取りはずせる仕様にしました。
木製でオリジナル仕様の傾斜折り畳みテーブルで、自作椅子での読書がより快適に♪
ホームセンター材・廃材と金具をはじめ百均グッズでほぼノーカットでできました。本格派DIYをする方、苦手な方もエンタメとしてご覧いただけたらうれしいです。
それでは見てまいりましょう。
折り畳み傾斜テーブルをつくる前準備【市販品の検証】
折り畳みテーブル自作の理由
折り畳みテーブルの木製市販品は5000円も出せば買えそう。それでも真正diyerじゃない私が(木を切らない簡単DIYが好き…)テーブルを自作する理由は、自作椅子の高さに合う、好みの無垢材天板、ジャストサイズのリーズナブルな市販品がないから。
高さと角度調節可能な、コンパクトなウォルナット材テーブルが5千円くらいでほしいです。
五万です。ホームセンターSPF材で自作しましょう!
ちなみにテーブルとセットで使いたい、自作椅子はこれのこと⤵
オットマン風脚置きを離して使える仕様になっており、椅子と脚置きのあいだにテーブルを置きたいのです。
以前、椅子の自作した様子を書いた記事がありますので。よかったら。
低め椅子用テーブルを設計する上で、悩みどころは折り畳み机の構造。軽量で持ち運びを可能にするには、キャンプ用テーブルのように折り畳めるか組み立てられる必要がありました。
ただ脚がある程度長く、天板サイズをコンパクトにすると、折り畳めなくなる問題があり…。テーブルの安定性、折り畳み可能な構造、自作椅子に合うジャストサイズ、すべての条件の両立がむずかしいところ。
というわけで、折り畳み式テーブルの構造、安定的な脚の形状を求め、参考までに市販品を検証してみました。
左右脚折り畳み、重ねるタイプ脚テーブルの検証
パイン材で理想的な形。奥行50㎝はよいながら、幅78㎝がネックでした。当然ですが脚を収納するには脚サイズ以上の天板が必要です。私の部屋に置くには幅をとりすぎる上、左右の脚を折り重ねるよう畳む構造は専用金具が必要な上、設計が複雑に思えます。
立ち姿は至極シンプルに見えるんですが、…。
交差脚タイプ折り畳みテーブルの検証
脚を交差するタイプの市販品。楽に開け、コンパクトにしまえるという点ではもってこいなテーブル構造。椅子をもっていない人にはセットで買うのも一案ですが…。
ブラックの脚はかっこよいので、木製でなくとも脚のつくり自体はシンプルで悪くはないです。天板がMDFでコーティングされているので、コップを置いても大丈夫。テレワーク用にぜひ一台といったところ。ただ高さ68.5㎝と、私の椅子座面からでは高すぎ。そして天板の好みは無垢材の私…。
さて問題は、交差脚の構造で、天板傾斜させる場合、いったいどうつくればいいんだろうということ。面倒なので自作傾斜台を置けば、それでいい気も。
傾斜台分、天板に過重がかかる点が気になりますが…。
脚天板内折り畳みタイプのテーブルの検証
構造から言って、この脚の格納法が一番理想的。脚はスムーズに開けそうですし、つくりもさほど複雑ではなさそう。脚を納める関係で、天板が横に長くなりがちで、天板傾斜はどうつくるのか以外は問題はないんですが…。
天板角度調整機能つき昇降式テーブルの検証
角度調整も、高さも調整でき、しかも傾斜時も安定性があって…など条件をもりこんだ傾斜台を求めてゆくと、結局こんな形状のスチール脚構造、天板MDF市販品になります。しかも天板をスマートに立てられるけれども脚は折りたたみ式ではありません。
ガス圧昇降式でワークテーブルとしては活躍できそう。なのですが、やはりサイズが一回り大きめ、値段もお高め、高さも高め椅子用につくられております。
天板を木製で安定的に傾斜させたいなら、つくりつけが一番構造が簡単で、安価ということになります。
コの字スチール脚つくりつけ天板のテーブルの検証
角度の調整をあきらめ、高さも一定でよいなら、つくりつけスチール脚ならスリムです。約60×39×55㎝のコンパクトなサイズ感。4000円超で見た目もインダストリアルかっこいい優秀なデザイン。天板木目調という点は気になりますが、これはお金をかけて自作する面倒を考えると、機能十分かも?という気になります。
それでも私の部屋に置くにはまだ問題がありました。そう、脚が折り畳めないところ。コの字構造なのでベッド下など脚をくぐらせれば場所を取らないですが、すでにつくったサイドテーブルと機能が少々かぶります。
自作テーブルは天板折り畳める構造でつくりましたし、サイズが小さかったので場所をとらなかったんですが…。
脚が板タイプのコの字テーブルなら?
傾斜コの字テーブルの市販品は巷で見たことがありません。ワンバイ材板で作る方法がもっとも安全かつ低予算でできる方法と思えつつ、自分で斜めカットをする必要があり、脚を格納するために天板を長くし、在庫板を使用するには天板の形状を変える必要があり…。条件を加えるほど設計が面倒になってまいりました。
いったん以上のデザインを踏まえ、製作前に、理想のテーブル条件を書き出し、整理してみました。
理想の折り畳みテーブルの構造は
- 椅子に腰かけ膝上数㎝の遊び(脚を組み替え可、厚めブランケットをのせてもOKの余裕)がある高さ
- 足をテーブルの向こうに伸ばせる
- 天板は読書とメモに最適な傾斜(10~20度程度)
- 約50㎝幅の椅子の一回り大きい程度の大きさ(収納場所に余裕がないため)
- 天板はパソコン+マウスを置ける、横は60㎝を越えない大きさ
- 天板は無垢材(集成材でも表面なめらかで継ぎ目がわからなければよい)
- コンパクト(折り畳める、組み立てられる)収納
- 極力カット加工なし、保護塗り以外の塗装なし
カット加工なしとは、斜めカットは曲がるし、計算が面倒なのでパスという意味です。
以前塗布したブライワックス、ラスティックパインの撮影台用桐板を使えたらなおよし。以上の条件をかんがみ、手直にそろえた材料を現物合わせ方式で自作を開始しますよ。デザインはできたところ勝負ということで…。(いつも設計はこんなゆるいかんじです。)
低め木製椅子用、折り畳み傾斜テーブルのつくり方【ラフ設計編】
材料
土台脚と金物
〈天板押さえ用〉
桧材600×15×30㎜
〈後部脇支柱(側面木枠後部)〉
ウッドパーツ角s 560×25×25㎜ ×2本
※2隅面取り済
〈前部脇支柱(側面木枠前部)〉
白木材500×30×30㎜ ※カット済再利用品
〈底部脇支柱(側面木枠貫)〉
ウッドパーツ角L200×39×39㎜ ×2本
補強を兼ねた側面木枠の底角材を貫と呼んでいますが、OKですか。
〈背面支柱横板(背面木枠補強用)〉
桧材600×12×30㎜ ×2本
〈背面支柱(背面木枠)〉
ウッドパーツ角s560×25×25㎜ ×2本
※側面木枠後部と同じ
〈背面飾り板〉
焼桐工作材 約600×9×60
〈側面木枠傾斜部分〉
インテリアウォールバー【セリア】
約2.5(縦)×30(横)×1.8(高さ)㎝ ×2本
※吊り金具は外しておきます
〈側面木枠傾斜部分取り付け&補強用〉
ユニクロ プレート
穴径3.8㎜ 適合木ねじ2.7㎜ ×4枚
ステンレス蝶番38ミリ【ワッツ】材質/ステンレスSUS304 ×4個
〈天板落下防止用〉
スチール金具L字S 4P ネジ16本付【セリア】
天板裏側 4個
インテリアウォールバー溝 2個
天板
桐板集成材 600×300×130㎜
ブライワックストルエンフリー、ラスティックパイン塗布済。
撮影台として使用していたもの。桐材ながら天板としての厚みは十分。大きさ十分なのに軽量で扱いやすく、今回採用。
その他必要なもの
コーススレッドほかビス、
アイアン棚受け12㎝と15㎝
※仮支え用なのであとで撤去します。
メジャー、下穴開けビット(2.0、2.5㎜)、7㎜ビット、電動ドリルドライバー、№1と№2ドライバー、サンダー、サンドペーパーほか
土台脚、側面木枠をつくる
まずは長さ50㎝の角材を前、56㎝の角材を後ろに置き、20㎝角材で挟みます。6㎝の誤差が天板の傾斜になります。
すべての脚材の大きさがあってないのはご愛敬💦寄せ集め工作なのでご容赦を。
脇からミニビスで固定の予定でしたが、ミニビスは細すぎて頭がなめました。二個目からは丈夫なコーススレッドでとめ直し。
下穴を開け、コーススレッド頭が入るだけの下穴(7㎜)も開けてからとめています。脚部の金具が足にひっかからないようにするのも兼ねてますが…。
実際は、30㎜のコーススレッドを使うための、苦肉の策!
次は側面木枠の傾斜部分の組み立て。傾斜を木を切ることでなく、脚の長さの誤差でつくります。
セリアのインテリアウォールバーに蝶番を取り付け、木枠脚上部に装着。
蝶番と脚をつないだうえ、ユニクロプレートで補強。いつでもつくりかえられるようボンド接着なし。天板を仮に置いてみて、バランスを見た上で、バーの取り付け位置を決めてます。インテリアウォールバーの長さ30㎝と天板幅30㎝が同じだったので、カット加工なし。
次は、背面板や天板を取りつける位置を決める際に自立しないので、セリアの棚受けをつけた図。
取り付け位置がわかっているなら、いらなかったもの。完成時あまり土台脚の安定性に関係なくなったので、撤去しました。
天板にストッパーをとりつける
仮に天板を傾斜した脚に置いてみると、何もとめなければずり落ちてくるので、ストッパーとしてL字金具(セリアのスチールパーツSをつけます。
この金具に横板として桧材600×15×30㎜をつけて、ずり落ちを防止するつもり。
天板裏側の内側にもずれないようストッパーをつけました。位置はゆるめに。
天板ストッパー用L字金具4か所、天板押さえ用 桧材600×15×30㎜装着後の様子。
ちなみに桐板集成材600×30×13はブライワックスのトルエンフリー、ラスティックパインで以前仕上げたものを使用しております。
後方の支柱の上に天板をひっかけ、のせているだけの状態。
写真はありませんが、インテリアバー溝内にもL字金具をとめれば、前へのずり落ちを防止策も完璧です。
側面木枠と背面脚をつなぐ
丈夫なステンレス蝶番で、上から5㎝、下から7㎝の場所で、側面木枠と背面脚をつなぎます。
なんだかだんだんテーブル脚っぽく、なってまいりました。あとは側面脚同士を横板でつなぐだけ。
背面横板位置を決め、飾り板をつける
少し悩んだのが背面脚横板の取り付け位置。椅子の入る幅で、60㎝の天板が落ちないようとりつけねばなりません。
三角ブロックは4㎝間隔の参考までに置いてます。
天板を仮に支柱の上に置いてみるとこんなかんじ⤵まだ置いているだけの状態。飾り板をつけないと衝撃などで、落ちそうです。
天板の長さ60㎝幅に合わせ、横板を打ちつけた様子。
はみ出た分、はみ出た幅をカットしてもよいんですが面倒なんでパス。どうせカットするならジャストサイズにして、貫として支柱の内側からビス留めした方強度的にもよいです。今回角材の厚みがなかったので単純なビス留めになりました。
下の横板は足先が入るよう、10㎝開けて取り付け。上の横板は、座った状態で確かめて膝が当たらないギリギリの位置に取りつけました。
というわけで、飾り板の取り付け位置もほぼ横板にのせるようにビス留めすることに。
土台脚に天板を組み立て、テーブル完成!
さてテーブル脚はできました。ここで折り畳み具合を試してみましょう。
あッ!
ここで折り畳んだ足が天板内に入らないことが発覚…!もう少し側面脚の底板を短くするか、側面脚の天板取付位置を外側にずらし(天板が落ちそうになるが…)、インテリアウォールバーもカットするか(天板が落ちそうになるが…)。
天板を再度作り直す気になれなかった簡単工作好きは、脚折り畳みは半ばでOKとし、邪魔になったアイアン棚受けをはずすだけにしました。
というわけでようやく完成しました!軽量なので椅子の周りにテーブル脚を置いて、具合を確かめてから、ゆっくりと天板をのせますよ。
椅子とオットマンの間からちゃんと足が出せるようになっています。
ちなみにスマホで天板の傾斜を測ってみたら18°。横板は水平に取り付けられた模様。
折り畳みテーブルは普通の机のようにガッツリ勉強用に使えます。
天板が傾斜しているのでメモもとりやすく、低い椅子でも本が読みすいようになっています。
写真集のような重め大型本でも、木製天板のためストッパーなしでハンズフリーで読めますよ♪華奢な脚の置くだけ天板ですが、意外にしっかりしています。
控え目に言って最高かよ★
折り畳みテーブル脚の構造研究に時間を費やしてしまいましたが、寄せ集め材料でも木製折り畳みテーブルはつくれることがわかりました。
はじめから同じ角材で全部つくっていれば、設計も製作も簡単だったのですが…。デザインをつくりながら決めたので、ようやく落ち着きました。
ブライワックスラスティックパインの天板のてざわりの、読書テーブルはよいもの。ソファ風自作椅子での読書タイムの上質感が増したのでよかったです。
ということで今回のざっくり折り畳み傾斜テーブルdiy編は、これにて終了したいと思います。それでは。
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