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木製ハンドルサンダー自作|握り心地よい柄で平面やすりがけに最適
「百均のサンドペーパーを無駄なく使えて、セットしやすい、木の柄のハンドサンダーがほしい…。」
「木の柄のてざわりが心地よくて、しかもリーズナブナルなサンダーがあったら…。」
こんにちは。木製品の手ざわりが好きなあまり、ハンドサンダーの柄まで自作してしまった、とりやっこです。
今回は、以前作成した木製柄の、百均のサンドペーパーが使えるハンドサンダーの改良版をつくった話を書きたいと思います。
独断とこだわりにみちた方法ながら、望めばそれなりの形になるもの。サンダーの自作に興味のある方もない方も、DIY初心者でも簡単なやすりがけ&かんながけのコツの覚書きとしてご覧くださいませ。
それではできあがったものを見てまいりましょう。
木の柄のカーブのてざわりが最高かよ💛
サンダー作成前に【設計のポイント】
以前の自作品の紹介
改良版を紹介する前に、以前自作した木製柄のハンドサンダーの紹介から。
見た目はお気に入り、細かな部分のやすりがけには力がかけやすいので得意ながら、広い面をやするのは苦手…。
それ以外にも最近数々の欠点が目につきだしました。自作ハンドサンダーとはこれ⤵
気になったポイント
●丸棒は握りやすいが、支え金具が一本なので台座への固定が安定しない。
●サンドペーパーの着脱時、蝶ネジを回し、一文字金具で固定するのに時間がかかる。
●サンドペーパー【ダイソー】のカットの手間がある。
●広い平面のやすりがけに時間がかかる。(やする木表面とのサンドペーパーの接地面が少ないので)
第一号の木製サンダーは細部やすり用として、広い面用木製サンダーの改良品をつくりたい!
というわけで、今回のdiy開始です。
サンダー設計のポイント
市販サンダーの構造を参考に、素人が専用の電動切削工具なしに、台座&木の柄のサンダーを自作する方法を考えました。
自作品の欠点を踏まえ、改良ポイントを洗い出します。サンドペーパーの固定方法。使用する固定金具の種類。木製柄の握り部分のカーブ具合…。
理想のサンダーに外せない条件を列挙します。
設計のポイントは4つ
❶ダイソーの木工用サンドペーパーをカットなしでセットできる
❷ペーパーの着脱が簡便→一方の金具で固定、他方を完全に取り外せる仕様で
❸握りやすく、力のかけやすい木の柄(ハンドル)
❹安定して広い平面をやすりがけできる台座
❺端材・廃材・在庫百均材使用
❺は個人的必然性ある、こだわりの端材の始末工作…。以上の条件をクリアするものをつくります。
では、いざ材料集めにGO!その第一歩が在庫金具でペーパーの固定方法を考えることから。
素人でも百均金具で簡単につくれる、ペーパーの固定方法って何
サンドペーパーの固定法&ハンドル形状を考える
市販のサンダーにはサンドペーパーを固定する金具がネジクリップ式が多いです。参考までに木の柄だとこんなタイプ⤵
台座が金属ですが、ナチュラル好きにもOKな外観。固定方法は参考になります。蝶ネジではなくつまんで回せるネジになっているところ。
木の柄は、中をくりぬく、曲線をきれいに削るところが、専用の電気切削工具がないとむずかしそうです。
柄の傾斜角度も自分の手に良いかどうか不明。リアル店舗で握り具合を試し、よいのがあれば市販品を買った方が早いですが…。
私の手は女性のなかでも小さめ。市販品を見た目も含めいやにごつくかんじる、というのがdiyしたい理由なので…。
うすくて細長い、保持力の強いバインダークリップ的な金具があれば、代用したいです。
あとは自分でつくれそうなハンドル部分の形状は、やはりこちらの扉のとって風でしょうか。⤵
台座・とって共に木製ではありませんが、ラバーグリップを脇と下からの土台で支える構造になっています。
この形状を参考に木製でつくるなら、棒を支える部分と脚を別々につくり、あとで接合すればいいということに。
握り部分を曲線でカットできなくとも、角材からある程度手のひらにフィットするとっては簡単につくれそうですよ。
材料集め
リーズナブルを基本として、廃材・百均在庫利用で材料を集めたのが以下。簡単にDIYできることが信条の私。切りっぱなしOKの素材があればそのまま利用します。
※在庫利用でリーズナブルの意味なのであしからず。材料を全部新規で買うのは不経済で、おススメしません…。
台座用木材ほか
今はもう巷で見かけないのが残念なキャンドゥの7cm幅桐材。市販の木材規格としてはあまり見ないサイズ。70㎜のペーパーを使用したい場合、カットなしでつくるにはうってつけの木材です。
裏に貼るクッション材はセリアのコルクシート粘着付30×30㎜をカットして使用。
一般的にはPP材かゴム素材が多いですが、コルクシートは裏に最初からシールがついているのできれいに貼れ、便利です。
ハンドル用部材
約370×25×25㎝SPF材をあとでカットします。写真の撮り方が悪くわかりにくいですが、テーブル天板の裏側などに支えとする部材なのか、片方の面が面取り済み。握った感覚でほどよい大きさだったので利用。
丸棒なら調整いらずで一番よかったのですが、今回はこれで調整予定。
ほか木製の市販ブロック2個を脚土台用として使用。端材でよいです。
サンドぺーパー用固定金具
上の写真の金具は窓の外の日よけ用オーニング(洋風すだれ)を窓枠から吊るすための専用取り付け金具。セリアかどこかの100円ショップで買ったもの。オーニング用としては吊るす場所がなくて使えなかったので在庫となっていたもの。1個百円税別のフック(S字金具)つきですが、今回は本体だけ使用しますよ。
よく見ると、細長いコの字金具に、つまみやすいようギザギザのある樹脂素材頭のネジがはまってます。ミニクランプ構造で、都合がよかったのは金具にフックを吊るすためのネジがはめれそうな穴があること。ここで使わないともう使い道がない!…ということで、ペーパー固定用金具に採用。
今回使用したい木工用サンドペーパー【ダイソー】70×230㎜に、固定金具を装着した様子。
固定金具をはめると、サンダー土台のサイズがおおむね決まります。
ちなみにダイソーの木工用サンダーももっています。はめる時に中を開けて、ペーパーを針にぶっさす構造が地味にやっかいなので、不器用な人間は毎回針を指にさしそうになります。
しょっちゅうペーパーを取り外したくないことに加え、重めなので、網状粗目サンドペーパーの専用サンダーにしてます。
ほかオーニング取付金具を台座から取り外せるように、着脱時に使用するユリヤねじ、オニメナットAタイプ(ツバ無し)など。
ユリヤねじ(白)№2 M4×20 2本入り
ピッチ/0.7㎜ 頭径/14㎜
材質/頭部:ユリヤ樹脂 ねじ部:鉄
【特徴】手で回せるよう、すべりどめのギザギザ加工された樹脂頭のねじです。
オニメナットAタイプ(ツバ無し)YAHATA
サイズ/M4×10(太さ×長さ)㎜ 打込みタイプ 6個入り
ピッチ/0.7㎜
材質/亜鉛合金ダイカスト、3価クロメートメッキ
参考下穴径 使用ねじ径M4=下穴5.6~6.0㎜
用途/木材にめねじを設けるときに使用します。
ユリヤねじとオニメナットが両方ともM4サイズでピッチは0.7で合っているので、ねじしめに使用できます。
ユリヤねじが10㎜サイズならオニメナットの深さにぴったりでしたが、在庫なのでむりやり使用しました💦
握りやすい木製ハンドルサンダーのつくり方【素人でも簡単編】
台座をつくる
やすり土台用キャンドゥの桐7cm幅板材に、カット場所のしるしをつけます。ペーパーは金具に取り付け後に長すぎてもたわみ、短くてもねじで挟みこめません。
230【ダイソー木工用サンドペーパー長さ】ー(24+24)【左右金具巻き付け部分】ー2【クッション材】=180㎜
先ほど両端を固定金具を取り付けた状態の長さ、底面2㎜厚程度のクッション材込みで約18㎝の位置に鉛筆でしるしつけ。金具穴位置が下に板にかかることを忘れないように。
自作、ミニ作業台で桐板をカッティング。これでやすり台座のできあがりです。数㎜単位の細かな微調整はあとで。
固定金具を台座にとりつける
カットしたキャンドゥの台座用70㎜桐材に固定金具をはめこみます。
サンドペーパーの差し込み口は下から。上部でねじどめする構造になってます。オーニング金具代用でむりやり使用しているため、市販品と入れ方が異なるのであしからず。
また一方を金具を頭の大きめ低頭ネジで固定。他方を金具の着脱ができる構造にしたい。というわけで、ユリヤねじとオニメナットをはめていきます。
M4のオニメナットの参考下穴サイズは5.6~6.0㎜。
2→5→6㎜サイズのドリルビットで穴を開けます。下穴は大きすぎてもオニメナットが抜けやすく、小さすぎても木材にはまりません。
オニメナットが下穴に半分くらい埋まる程度になったら、セリアのかなづちで打ち込み。板厚とオニメナットのサイズが同じなので、板裏から突きでないよう注意。
※普通はオニメナットに接着剤を塗布して補強する工程を省いています。
オニメナットの周囲のささくれをやすります。
オニメナットにユリヤねじをはめます。10㎜ならちょうどよかったかも。今回は在庫利用なので、むりやりナットをはめてつかっています。これはもう1個足してもよいかも…。
木製ハンドルをつくる
ハンドル形状の参考実例として、見本を探したら見つけたのがこれ!
私の手にフィットするサイズの小型アイロン。幅やカーブなどをハンドル部分の参考にします。
ギリギリめいっぱいハンドルサイズをとるために、木材ブロックとハンドル用部材を現物合わせで置いて長さを決めてます。あとでしるしのところをカットしますよ。
ブロックをハンドル脚として木工用ボンドで板に固定しますよ。
カットしたハンドル上部をミニかんなで角を丸めておきます。
ニッケルメッキのミニネジ2×19㎜でブロックを板後ろから固定します。
底板の大きさにクッション材として、セリアのコルクシート30×3㎝をカッターで7×18㎝にカットして貼りつけ。
上部ハンドルはニッケルメッキの2×36㎜のネジで固定します。
調整(やすりがけ&かんながけ)
サンダーの形はだいたい決まりました。
前作ハンドサンダー60×120㎜サイズから、今回70×180㎜に平面やすり部分のサイズが大幅UP!
以前につくったものとは同じサンドペーパーを使用しているのに、無駄なく使えているのがわかります。
他に、今回作のサンダーの問題点を列挙。調整していきます。
やすり台座のサイズが数㎜長めだったよう…。
台座に貼ったはみ出たコルクシートを数㎜カット、サンドペーパーの貼り方をギリギリにすることで調整しました。(金具を板の中に埋めることもできますが…)
ハンドルはもう少し丸みをおびたほうが握りやすいかもと、さらにブラッシュアップすることに。
上部ハンドルの角をもう少しミニかんなのリトルプレーン27で丸めます。
面倒でも刃の調整は毎回しなければいけません。強くかんながけをすると、だんだん刃の位置が移動します。
ここでさらに問題が発生。ハンドル下部をかんながけをやり直そうとネジを外そうとしたらなめってしまい、抜けないばかりか押しこめられなくなりました…。ごまかすために太鼓鋲をはめて飾ることに。
かんながけはハンドルを固定する前にすべて終わらせましょう。固定したままではあとからはうまくけずれません。
しかもまだハンドルは握った感触がなんか痛いです。人差し指と小指が角にあたる感が気になるところ…。少しゆるやかなカーブがほしいです。
かんながけで対応する以外、手動でやすりをかけるには大変すぎ(電動サンダーも入らない)、いったいどうしたものでしょうか。
台座板は面取りした方が触れたら痛くなさそうだし、見た目もよいのでかんながけします。
ハンドル脚のでっぱり部分は邪魔。角だけでもけずった方がよさげです。(最初にサイズを合わせて貼るべきところ面倒でサボった結果…💦)
ハンドルと脚の継ぎ目の角はダイソーのダイヤモンドやすりで丸めます。コレは本来金属など硬い物丸め用ですが、普通の手動やすりで細部がやすれなかったので使ってみました。
ハンドル下の板の間は狭いので、既存のサンダーが使えないのがネック…。厚めの軍手をつけて紙で直接サンディングします。
もう少しハンドル下部も丸みをおびさせたいところ。ハンドル据えつけ後ではリトルプレーン27ではかんながけができない…。ならば、もっともアナログな方法、よしはる彫刻刀、大丸刀で直接けずります。
手でハンドルを握っては、指があたる場所をピンポイントでけずる!という地道な作業の繰り返し…。
彫刻刀の使い方
❶安定できる土台に手をつけた状態で、彫刻刀を鉛筆のように刃裏に持ち、他方の指を持ち手に添える
❷木の表面に刃がひっかからないギリギリの角度で刃を立てて入れる
❷じょじょに刃を傾斜させつつ、押しだしつつ掘りすすめる
❸掘り終わりに刃を寝かせて、すくい上げるようにフィニッシュ!
丸刀だとうろこ状にけずれます。平刀を使って溝を平面にならします。
平刀は木につきささってささくれができやすいです。荒れた表面はサンディングで調整すればOK。
細かいところは#400→#600のサンドペーパーをぐるぐるに指に巻きつけてサンディング。こな状のくずが出てきます。
超絶アナログ派にやすってますね。地道ですが、手動は電動工具とちがってやりすぎがなく、失敗しにくいので結果的に確実です。
やすりがけ&かんながけのコツ(初心者でも簡単編)まとめ
🔧電動工具が使えなくても、初心者DIYでも木製ハンドルはつくれます。
🔧ホビーかんなや、小学生が使う学習用彫刻刀などで、角面取り・丸め作業は可能。
🔧対応できるサイズのサンダーがなくとも、最悪指にサンドペーパーを巻きつければどんな場所でもやすりがけはできます。
蜜ロウワックス仕上げ
仕上げは自然派の未晒し蜜ロウワックスで。今回は汚れ防止の保護塗りをします。
クリアタイプなので、塗布後はやさしいはちみつ色になるはずです。
ワックス塗布&磨き後。
やわらかいSPF材&桐材なので、ミニ亀の子たわしで磨いたら筋がついちゃいましたが。ツヤが出たのでよしとしますよ。
いいかんじの色あいです。こんなものでしょうか。
木の柄のサンダー完成品紹介【図解:サンドペーパーセットのしかた付き】
固定金具を片方外します。
固定した方の金具部分にサンドペーパーを差しこんで、ねじで固定します。
外したサンドペーパーを挟んだ金具穴に、白い頭のユリヤねじをさし、オニメナット穴に回すだけ。
すべすべ木製ハンドルサンダーの完成です‼
どうでしょう!ゆるやかなハンドル部分のカーブが、やさしいにぎりごこちのよい木製サンダーに仕上がっておりますよ。
平面はならしやすく、サンドペーパーもつまみ回しで装着OK。見た目もナチュラル派。ハンドルは大好きな木製のサンダーのできあがりです💛
反省点は、ハンドルやすりがけ&かんながけ工程の計画性のなさ。はじめからこのサイズ感がよいと数字でわかっていたら、最初からねじどめ前にかんながけがラクにできたと思います。
結果的にお気に入りの木製やすり道具がまたひとつ増え、地道なサンディング作業が楽しくなりそう♪…ということで、めでたしめでたし。今回のdiyはこれにて終了したいと思います。
ではまた。
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