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ホビーかんな使い方|リトルプレーンでラック板の面取りが簡単に
「自作木製マガジンラックの角がとがっていて、あたると痛い💦」
「板材の角を丸めたいけど、かんながけは道具もないし、手に入れても扱える自信がない…。」
そんな面取り作業にお困りの初心者DIYer、もしくは簡単百均DIY好きはいませんか。
こんにちは。簡単DIYでそこらの道具や廃材をなんでも使う、自称なんちゃってクリエイター、とりやっこです。
ケガしないように面取り作業は大事だけど、やすりがけではなかなか大変な切削作業。でもかんながけは苦手、そんな方に朗報です。
手軽なDIYに最適なホビーかんな、金属製ミニかんなを見つけました。
かんながけは素人で本格的な大工道具の購入を迷っている方、使用頻度が面取り程度なのでリーズナブルなかんなを探している方は、いちど試してみる価値はあるのではないでしょうか。
使用感をレビューしましたので、購入を迷っている方は参考までにご覧くださいませ。
それではいってみましょう。
面取り加工とは【作業の前に】
作業にかかるまえに、木工専門用語の定義の確認など。「そんなの知ってるわ」という方はこの章を読み飛ばしてくださいませ。
木工製品に面取り加工は必要か
木工製品に限らず、素材の鋭利な角を落とす加工のこと面取り(英語:chemring)といいます。ではなんのためにこの作業をするのでしょうか。
製品の安全性を高めるため、人が触れたときけがしないように、製品の鋭利な角の破損をふせぐためですね。
では面取り加工の種類はどんなものがあるでしょうか。
面取り加工種類
面取り加工は、主に3種類。
C面取り…45度にななめにカット。のこぎりでいける。
R面取り…角を丸める。やすりがけだけではむずかしい。
糸面取り…角を少しだけ切削。バリ取り。製品の安全性のための最低限必要な加工。やすりがけでいける。
ではこの面取り作業をする道具はどんなものがあるでしょうか。
面取りできる切削工具は
❶やすり(サンドペーパーほか手工具)
❷電動サンダー(ほか電動切削工具)
❸鉋(かんな)
❶いちばんやすりが手間がかかるが、扱いやすく、しずかで、安価。
❷電動サンダーは苦もなく削れるが、専用工具で騒音もかなりのもの。高額。手工具よりましながら、時間はかかる。
❸かんなはサンダーよりは早く板がきれいに削れる。特に和式木製かんなは、現役大工さん御用達道具とあって、刃の研磨、刃の調整、かんな土台の調整と、削り方も扱いもむずかしい。仮に和式かんな一台だけあってもすべての用は足りないので、結局素人DIYerには高価。
それでも、素人でも簡単にかんなを使えたら…と思ったら。
小型の電動サンダーではむずかしいレベル、ほかに電動の専用切削工具をもっておらず、かんながけが必要なレベルで角を丸めたい場合、どんな適当な工具があるでしょうか。
英語でやすりはsander、かんなはplaneだよ。
素人DIYerが面取りを簡単にする切削工具は
サンドペーパーで面取り作業をするのは、けっこう大変だと気づいた今日この頃。
簡単にできたらと道具を求め、ホームセンターの鉋(かんな)売り場で発見したのがコレ!
大型の普通の木製かんなにまじって、替え刃式金属製の洋風ミニかんなが売られてました。698円也で、女性の手の平にも軽くおさまるコンパクトさ!(送料を別にすればネット購入の方がやすいかも。)
木材加工に慣れたDIYerならばいざしらず、現役大工の切削道具でもある木製かんな。女性の百均DIYerには、大きさも扱いも手に余るもの。
小型かんなの作業性は?でしたが、スタイリッシュな金属製見た目、使わないときも邪魔にならないコンパクトさ、700円弱というリーズナブルさからセレクト。(安易でミーハーな選択基準💦)
実際、百均板材の切りっぱなしで箱をつくる簡単DIYが主流の私。面取り作業はめったに行わないので、むだに性能がよくても、かさばっても、高額で作業がむずかしくても困るんです。
部屋DIYerには電動サンダーでも面取りには代用できると、あえて購入しないできましたが。最近、自作木製ラックの角が気になりだし、ミニかんな導入を決意しました。
今回、面取り作業したい木工品の紹介
実際、角に当たると痛い、というより見た目が痛いかと。電動サンダーはうるさいのがネックで、手動では時間がかかるので、面取り作業をやるのを先延ばしにしていたんです。
以前自作した木製の整理箱。実際の使い方は、マガジンラック兼大き目DIY材料入れ⤵
45㎜横幅セリア焼き目付桐板と、40㎝縦長さダイソー桐板ほかを切りっぱなしでつくったもの。
見てのとおり面取り作業は最低限(糸面取り)しかしておらず、角は一見かくばったまま。一生けんめいやすっても手動ではこの程度が限界…。やするのに疲れたからこの辺でやめるというのが実態でした。
実際、マガジンラック風整理箱をDIYした記事がこちら。よかったらお読みください⤵
というわけで、今回手に入れたホビーかんなで角をがっつり丸めていこうと思います。
ホビー用ミニかんな使い方【トップマイティ リトルプレーン27】
トップマイティ リトルプレーン27スペック紹介
削る前に、ミニかんなのスペックなど。
THIS SIDE UPと書かれているのが差し込み済みの刃。替え刃式で、中央のねじをゆるめてここから刃を引き抜くことで交換が可能です。※リトルプレーン27専用替え刃、2枚別売であり。
替刃式 トップマイティ リトルプレーン27
品番/№4001-190
刃材質/SK5(SK85)相当 刃幅/27㎜
用途/木材の加工の平面削り、面取り【ホビー用】
発売元/株式会社トップマン
製品特徴
●ポケットサイズ(約30×90×30㎜)
●刃の調整がネジ一本!
●押引き両方可能
●金属製かんな台(台直し不要)※木製かんなは台の切削など調整が要る
●替え刃式なので、砥石で砥ぐ面倒なし!
固定金具下の刃を、ねじ回しで切削できる出具合に調整すること!
というわけで、まずは使用前にかんなの刃の調整からはじめます。
かんな刃の調整
刃を出すにはねじ回しひとつで行うわけですが、出方は目盛りがあるわけでもなく感覚で行うほかなく、気を抜くと左右の刃の出方が偏ります。
買ったままだと刃口から2㎜ほど出た状態で刃はセットされており、この状態では刃が木材を削れません。
刃を出すときには鋭利な刃先に触れないよう、軍手着用が必須です。
少しねじがかたいです。刃を落とさないよう、机のコルクボードの上で調整します。
ラベル文には何㎜刃を出すかは数字では明記されてません。刃を出しすぎるとスムーズに削れませんとだけ…。(ネットで調べた他社製ミニかんなの場合、約0.1~0.3㎜程度などという記述も。)
木製仕上げ用かんな刃の場合だと、約0.1~0.2㎜(コピー用紙程度の厚み)が一般的な模様。
とはいえ、私は微細なレベルは目視ではかりずらいのでラベル(ボール紙約0.5㎜)で合わせました。もう、ノギスを使ってはかっても、誤差がでるレベル…。
何回か削ってみてよければOKという調整でいきます。正確な㎜を書いても、素人が手動で数字通りに刃をセットできないですから。
単純構造とあなどったら、かんなド素人に肌感覚で刃をセットしろと…。ぐぬぬ。
このミニかんな刃をセットするところから練習が必要らしい。削る→失敗する→刃の調整する→うまく削れる→脱かんな初心者、になれるはず…。
というわけで、練習がてら端材の木端を削ってみます。
練習あまりせず、ざくりと削れました。私の切りくずは多少荒目…。木口はいただけないけど、やわらかめSPF材の木端を順目(木目に沿って)かける分にはいけます。
ただふつうは、切りくずはかつおぶしみたいに向こうがすけて見えるはず。でも今回はこれでいいことにしますよ。がしがし削れるのは、好都合です。刃を出す㎜は、ケースバイケースのよう。
細目角材の平面を均等にけずりたいなら、ぎりぎり刃をだしたほうがよいんでしょう。でも、今回みたく角を深く丸くとりたい場合は、刃を多少出した方がラクにがっつり削れるのがわかります。
最終調整をサンドペーパーでするのなら、荒目で削れた方が仕上げは早い。というわけでこのまま本番いきます。
ちなみに、この作業台、手のこでの切削など軽作業にうってつけのカット台を自作したもの。ベット下に収納できる高さの、コンパクトサイズになっております。
マガジンラック面取り加工本番&調整
面取り作業は感覚で。右削って、左を同じくらい削って、…削りすぎたらまた右を。
業者なら面取りの正確なサイズ通りにしなくてはならないのでしょうが、見た目よければOKにしますよ。楽しんでつくりたいだけのDIYerですから。
角の丸めは、ミニかんなだとやすりがけより、断然早いです。はっきり丸みをだしたいなら、糸のこかジグソー等のこぎり加工が必要ですね。
最低限の面取り加工よりもう少し多く丸めたい場合に、ミニかんながけは最適です。ざっくりと35㎜のキーホールダーの輪の大きさより一周り大きな弧を描いています。
ポイントは安定した場所に置いて作業すること。板は製品にしてからだと角を丸めづらいので、本来は板の状態で面取りをするべきですね。
ミニかんなを粗目でけずると、加工は早いけど木材にあとがのこる…。というわけで、仕上げのサンディングです。
ハンドサンダーでやすりがけ。#400番ですべすべにします。木工用サンドペーパー 70×230㎜【ダイソー】の端をすこし切ってセットしています。
このハンドサンダーは百均のサンドペーパーがそのまま使えるようにつくったもの。
こだわりポイントは思わず作業したくなる、気分の上がるナチュラル雑貨風見た目と、握り心地のよい木の柄です!よかったら記事などをどうぞ。
やすりがけの性能じゃないのか。
だいたいサンディング仕上げを終了しました。
問題があるなら、面取り加工は色塗り後(保護塗り・蜜ロウワックスなど含む)に行うと白い木肌が露出するということ。塗り直しが必要になります。
材木屋とハチミツ職人が作った、未晒し蜜ロウワックス。自然由来の成分でできているのでいやなにおいがなく、安心して部屋で使える点がお気に入りです。
クリアな色味のはずですが、以前塗ったときの場所の板は経年変化で多少黄変しています。今蜜蝋を塗っても色がはっきりと違う感がありますが、まあよしとしますよ。
じゃーん!少しはラックの角の痛々しさがとれ、ナチュラル雑貨風にマイルドになったでしょうか。
まだまだ改良の余地は残した印象はありますが、いずれ別の作品で、ミニかんなの精度をがしがし試しますよ。
かんながけを終わってミニかんなを棚のどこかにしまおうとしたら、刃を戻さないと危ないことに気づき…。
でも、戻すと調整がやっかいだからこの刃を出したままおいておきたい…。そうなると、横向きに収納しないと刃が傷むし、刃を傷めないように背を向けてしまうのは取り出すときにもっと危険。
販売していた元のプラスチックのケースに収納したものの見た目がアレで…。
というわけでこのミニかんな専用の収納木箱が必要かも。そのうちかんなのおうちをDIYしそうです。。
よかったら、ほかのやすりがけの記事などもごらんくださいませ。窓際の木製カウンターの輪じみを消すのにやすりがけに苦労した記事です。
サンドペーパーでやすりがけが大変だった記憶から、簡単にやするためにはじめて導入した電動サンダーについての記事も書いておりますよ。
リトルプレーン27レビュー報告【まとめ】
●金属製で耐久性あり。和式かんなとちがって台の調整いらず。
●替え刃式。和式かんなとちがって刃砥ぎの必要なし。
●ネジひとつで刃の出方を微調整するため、コツと慣れがいる。
●平面削りは小型かんなのためあまり得意ではないが、板材の角を丸めるには手軽。
小型かんなはリーズナブルなので、扱いのむずかしい、高価な和式木製かんなに手をだしづらいDIYerにうってつけ。素人でもR加工(角を丸める面取り)が簡単にできるホビーかんなです❤
というわけで、今回のDIYともいえない、すでに自作していたマガジンラック風木箱の面取り作業を、ミニかんなでやってみたDIYを、これにて終了したいと思います。
ではまた。
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