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書見台を自作するには?床に自立、斜め角度調整可能、木製編
「明るい窓辺でベッドに腰をかけながら、本を読めたら…。でも、厚い本を持つとき手が重い、どこかに置いておけたらいいのに。」
そんな読書にまつわる手痛い悩み、あなたは経験がないでしょうか?
こんにちは。自宅裏庭には五月はあじさい、秋にはキウイや柿の実。窓辺読書が楽しい古民家暮らしのtoriyaccoです。
今回、読書を快適にすべく、自作したのは自立する書見台です。コンセプトは、
「昔ながらの演台風、クラシックな書見台。風や本の重みでも転倒しない、ナチュラルテイストの部屋になじむ木製。本を置くボードを角度調節できて、書き物もできる万能書見台」
要求満載なため、製作までの距離は長かったです。
自分が使いやすい、理想の書見台タイプは?
書見台とは?
まずはじめに書見台(しょけんだい)とは昔風な言い方ですが、専用の読書台です。
ときに筆記台も兼ね、英語的名ではブックスタンド、ブックホルダーという名称で市販されているものです。
現在、卓上スタンドに関しては、アマゾン・楽天など大手ネットショップで買えるものをはじめ、各社品揃えが豊富ですね。
さて、かんじんの読書時に「なぜ書見台がいるのか?」という話。
両手が自由に使えて本やレシピ、テキストなどが読め、勉強や料理など作業効率が上がるから、ですね。
たいてい角度調節できるよう何段階かに分けて傾斜できる構造になっており、紙を押える機能もついています。
その書見台の用途(勉強テキスト掲示用、小説を読書、書き物用)によって、各製品に独自の特徴があるわけですが。
やはり、床に自立する、譜面台構造の角度調節機能のついたものは、特に木製の市販品は少なめ。
唯一、身近に見る、昔ながらの木製書見台に近い存在は、ホームセンターのあちこちに置いてある、商品サンプル台。ディスプレイ用のホームセンター職員手製の木製台です。
これって便利そう、買えないかなー?
と、ホームセンターに行くたび、DIYド素人の根性丸出しで思う、toriyaccoです。
※ちなみに、卓上書見台(ブックスタンド)の方は以前に製作済み。
よかったら、こちらの記事もどうぞ。
卓上書見台に形はよく似ていますが、スマホ置き用に特化したものも、つくっております。よかったら、参考までにどうぞ。
MY理想の書見台を思い描く
私がまず製作前に試みるのは、理想を思い描くという作業。こんなのほしい、という形をつきつめる作業をします。これぞと思うモノにあたるでまで、鬼ググるのです。
グーグル画像検索やPinterest、各種ネットショップの商品検索etc…。
寝る直前の情報収集おすすめとしては、図書館から借りた本、インテリア雑誌など、気になる画像を観察しつつ、気になるポイントをそのつどメモしまくる。
重要なのは記憶に残すためにコピーすることではなく、思考の整理のためにフリーハンドで描くこと。
手を動かすと、ぼーっと見ているより眠くなりません。そして情報収集に疲れたら、寝る。
睡眠直前に見た映像やテキストは、記憶に残りやすいといわれています。最近の研究では、記憶力の定着は睡眠しないとだめというのが定説。
スマホで寝落ちすると、睡眠の質を著しく下げますから、理想でいうと、インテリア本なんかを優雅に眺めつつ、疲れたら脇において寝る。
翌朝、夢のなかでほしいものを工作したりすることもしばしば。(←3D映像の脳内製作なのでリアル)
ほしいものは細部まで事細かに、触ったときの質感・大きさ、素材の色つやまで思い描けたら、それは絶対につくれるハズ。
技術面は覚束ないとしても、時間がかかったとしても、設計図がすでに脳内にあるんですから。
ベッドをソファがわりにして、寝転ぶのじゃなくて、足は床についた状態で、本を読めないかな
楽譜立てのように、椅子だけ部屋の好きなところに置いて、本を読みたいのです。
手にずっとハードカバーの本をもっていると疲れるので、本は書見台に立てておきたい。
手が自由に使えるように、また風でページがめくれないようストッパーがほしい。
市販品だと、自立式木製品は少ないのですが、たとえばこんな物。
書見台と似た機能のモノとして、木製品ではありませんが楽器演奏用の楽譜立てがあります。
かつてもっていたものは、折り畳めてコンパクトになり、持ち運びが可能。黒のスチール足は細めでおしゃれ。見た目は素晴らしいもの。
ただ風や本の重みでガシャン!と派手な音を立てて倒れる、ストッパーがスチール製の棒で紙を押える力が甘い云々、数々の残念な特徴があり、…。
書見台マニアな上、本を読むことに至上の喜びとこだわりを感じる私としては、自由に理想の書見台を思い描きます。
理想の万能書見台条件
・自立式 (座っていても立っていても使えること)
・簡単に着脱できるストッパーつき(ハードカバーの本を置いてページが安定すること。図書館の本をよく読むため、紙を押えたあとがつかないこと。両手が自由に使えること。小説読むときは素早くページがめくれること)
・風で倒れない安定感(ちょっと触れても転倒しない頑丈なもの。ただし移動時に重すぎない)
・木製(市販品より安く簡単に自作が可能なこと。ナチュラルなインテリアになじむもの)
・傾斜角度の調節が可能(本を置く部分のボードを自由な角度に簡単にかえられる。ちょっとしたメモ程度の書き物もできる水平の作業も可能)
電動工具を駆使せず、手動カッター一本、小型家庭用電動ドリルの一個のみの挑戦。
制約が多いなか、読書好きのわがままがさく裂した自作です。
というわけで、この度挑戦したのは自立書見台DIYですが、角度調節できる部品の構造の研究がメインでした。
ググってもググっても、書見台背後の造作が不明瞭なため、今回も独断と偏見にみちた製作方法。
では、できあがったモノを見てみましょう。
書見台出来上がり図
上から見た全体図
全体的に木製で温かみがあります。ボードはウッドチップ板(セリア)のランダムな模様をデザインとしていかした形になっております。
一部ダークな板やステンレス金具を使い、ツートンカラーなほか、いたって見た目は普通げ、ですね。
一見、どの部分の製作に苦労したの?と思われるかもしれません。
こだわりポイント ①の上部のボード部分
全体図の方がよくわかると思うのですが、ストッパー(紙押え)とボードを傾ける角度調節機能、背面の部品の組み立て方に悩みました。
セリアのウッドチップボード(A4サイズ:実測で約19㎝×29.5㎝)に上部に同じくウッドチップのインテリアウォールラックを裏側で蝶番とT字金具でとりつけています。
インテリアウォールラックの設置は長さを足すためと、デザインのため。何かないと重さとバランスが悪いんですよ。
(接着剤で普通は板をつなげ、補強すると思うのですが、私は製作時は解体までを考えてたいてい接着剤は不使用です。)
ボードには透明両面テープでPC用電磁波保護用板(廃材利用)をはっています。
ウッドチップ板は見た目は素敵ですが、書き物のとき面が平らではないと困るので。
貼るものはアクリル板など、木製の風合いを損なわない透明なものならなんでもよかったのですが、たまたま手元にあったものをリサイクル。
下の本受け部分はダークな色味の焼桐板工作材を使用。ボードの長さに合わせ、約295㎜×90㎜×300㎜のものをとりつけ。
よくつかうセリアのミニステー(古色仕上げ)約19×24㎜を使用。※ブロンズの色合いが木材のデザインによく合うのでマイリピ買いアイテムです。
ダイソーの一文字金具の裏に、ネオジム磁石をとりつけ。ミニステーにはりつくように、取り外し可能なストッパーとなっております。
ストッパーは木材でつくることも考えたのですが、薄い都合のよい板が手元になく…。
そこで代用品として考えた金属のストッパーが、けっこう紙押え機能を果たすことに気づいてそのままに。
作製のポイントは、磁力が強めの強力ネオジム磁石をとりつけた点です。
取り外しはかんたんなのに、風でページがめくれることもない。以後、不備を感じたら、修正の予定です。
こだわりポイント ①の裏側
自分でも失敗かもと思いつつ修正していないのですが、M6ボルトネジ100㎜は長すぎでした。(在庫利用のため長さ無視)
かまぼこ板と桐端材をベースにボルトネジをつけ、コの字型の固定金具で、脚である木部をワッシャーと共に挟みこんで、角度調節。
締めやすいよう蝶ネジを使用しています。
なぜ約45×45×600㎜の角材(ホームセンター品)にさらにキューブ(セリア:立方体約45×45×45㎜)を一文字で取りつけたか?
答えはかんたんで、角度調整部分を先につくり、ボルトネジを入れる穴開けの練習をしたかったから。
ドリルドライバーの穴開け7㎜サイズをほとんど使ったことがなかったのです。
ドリルで大きな穴を開けて失敗したら困る、と。結果的に立方体があると高さがちょうどよくなったので、足しました。
見た目はアレですが、まあ機能が足りたので、よしとしました。
こだわりポイント ②の下の足と土台をつなぐ部分と前面
バランスを保つためもあり、あったほうがいいな、ととりつけたものが、本立て。
キッチン製品の廃材利用で7㎜ドリルドライバーで開けた穴に、スチール製の金具をつっこんだだけのもの。
端材:実測約20.5×23.8×8㎜(階段板用だったもの)にはダイソーのL字金具で脚をとりつけ。
元々の角材が約45×45×600㎜と安定感あるので、金具だけで倒れる心配はありません。
本来は角材に穴開けしてボルトネジを埋めこむか、釘をうつ固定法が一般的ですが…。
かんたんなやり方で丈夫なので、OKにしました。
というわけで、今回は一般的なハードカバーの本が挟める、角度調節機能つき、洋書置きもある、自立する書見台自作編でございました。
さまざまな課題点は次回に持ち込みとして、今回の製作はこれにて終了させていただきます。
(早く、本がゆっくり読みたいです。)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それでは。
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